ワーグナーの楽劇“ワルキューレ”「前奏曲」のまさに地を這うかのごとき低音域や、マーラーのシンフォニーの目眩く交差する光と影、バッハの無伴奏チェロ組曲では胴鳴りの奥深い響きを味わえてこその音の“美食の宴”です。4K2K、ブルーレイオーディオ、192kHz24bit、ネットオーディオなどのCDを遥かに超越した音声データを有する新しい音源・メディアにおいても音楽再生という観点から見れば刻々と変幻する音の響宴を味わい尽くそうとする点で全く変わることはありません。むしろそういった高密度大容量のデータ伝送が曖昧さのない3次元情報を実現、その豊穣の果実としての果てしなく空間に広がる中高域の高精細再生はいうまでもなく、実はもっとも本質的な成果としては本格的な超低音域再生の時代が漸く拓かれたといえるのかもしれません。それら新しい音源が自らの内に秘める渇望、それこそ超高速大容量電源供給能力です。新しいアクロリンクのパワーケーブル7N-PC6500は眼前に広がる音の新時代に向けてリリースされる世界最先端・最先進のニューモデルです。
その導体は未だ日本でしか製造ができない超高純度D.U.C.C. 7N-Cu。これに接続時などの曲げなどによる外部応力によって発生することのある原子配列の乱れをセルフアニールして回復するアクロリンク独自のストレスフリー加工の施された0.37φの素線50本をホット側・コールド側を電流の流れに沿って逆方向に適切なテンションを維持しながら高密度に撚りあげて相互干渉やノイズを回避。この導体をアクロリンクが探し当てた独自の極めて誘電率の低い理想的な素材、高分子樹脂ポリオレフィンで被覆、導体自身と外部からの振動を極小化し、さらに同一構造のアース線と組み合わせて3芯構成の“トリオ”を結成。さらにそのセンターには電磁波吸収非磁性糸と静電気を抑える効果を持つ、天然シルク糸を配置。音が空間にのびのびと拡散してゆく再現能力に寄与しています。“クインテット”となった導体はタングステンとアモルファスを含有したポリオレフィンによる内シースにしっかりと一体化され、さらに外来ノイズを徹底して遮断するシールド層に包まれます。このシールド層はまずNTTアドバンステクノロジ株式会社開発によるNoise
BEATRテープ(広帯域で放射ノイズ低減と外来ノイズ耐力向上の双方に同等の効果を発揮する高電磁波吸収性能を実現した磁性箔を積層した樹脂フィルム)を隙間なく巻き上げて“ゼクステット”となり、従来のようなノイズを抑える効果は持つものの、音の躍動感まで抑えてしまう外付けフェライトコア設置よりも遙かに高音質化、さらにアルミマイラーフィルムを巻き付けて“セプテット”に、加えてケーブルの美しい外観を仕上げる銀メッキ軟銅線編組によりシールド層を仕上げて最上の舞台衣装を纏った名手揃いの“オクテット”アンサンブルとなっています。このように徹底したシールド構造は機器へのノイズ混入を極限的に抑えて結果としてアクティブ機器の本来の再生能力をフルに発揮させることに直結しています。
アクロリンクのオーディオケーブルはすべて確固たる設計思想に貫かれていますが、プラグやコネクターも例外ではありません。極めて微細な信号を伝送する際、オーディオ信号は接続箇所で大きな試練にさらされます。それは信号劣化という最悪の事態に直結する地雷原ということもできます。パワーケーブルにおいてもそれは同じです。材質、表面平滑度、接触面積、メッキの厚みや直径などの工作精度などそのハードルは多岐にわたります。新製品7N-PC6500では、ケーブル本体よりもむしろ時間をかけて、材質を選び、ヒアリングを重ね、加工精度を追求し、重量配分などに試作検討を重ねたといっても過言ではありません。ブレードには数ある銅の中でも特に導電性と音質に優れた特殊高純度ベリリウム銅を採用。接触面積を高めるために熟練の職人に依頼して高品位バフ仕上げを2回施したのちに、高品質肉厚銀メッキ、さらに0.3μのロジウムメッキで仕上げています。高音質を維持しながら接触抵抗の限りない極小化と長期にわたる耐食性、耐摩耗性を実現しています。またブレードを支える高剛性ガラスフィラー入りPBTのシャーシ、適切な振動モードを持つ特殊樹脂をNC旋盤で削り出して振動を分散・吸収するスリットを入れたボディ本体、アルミブロックから削り出した超重量級アルミリング、カーボンケブラーコンポジットスリーブ、そして特殊樹脂とカーボンケブラーの間に配置された真鍮を組み合わせて、これまでにない大型かつ重量級の、名手揃いの高音質プラグおよびIECコネクターを作り上げました。プラグ、ケーブル、コネクター…、いまパワーケーブル史上最強の“オーケストラ”が完成しました。
D.U.C.C. 7N Cu
:Dia Ultra CrystallizedCopperは三菱電線工業株式会社開発によるオーディオケーブル用高純度銅導体で、結晶粒を一般的な純銅の数十倍以上まで大きく成長させ、かつ結晶格子の方向性を揃えた素材です。結晶粒は大きいほど結晶粒界(結晶と結晶の境界面)が少なくなり、音質上のメリットは大きいのですが、金属の結晶には方向性がありこれも揃える必要がありました。X線照射による解析現象によりその方向性は観測できますが、母線、伸線工程、アニール(焼鈍)などの製造工程を最適化することで「オーディオ信号の伝送に最適な方向性」を具えた極めて優れた線材が完成したのです。
独創のストレスフリーの7N Cu
: アクロリンクのストレスフリー製品は独自の特殊焼鈍処理と高純度銅の特性により、あまりに大きな外部応力でない限りセルフアニール現象で組織を健全な状態に復元することを実現した世界でも唯一のケーブルです。伸線加工後の加熱処理時点で原子配列の転移は通常の4N銅に比べ1/10億のオーダーを達成、結晶粒の数も1/80〜1/100となっています。さらに電流が流れることによってエ一ジング=セルフアニール環境が促進され残留歪が減少し組織が健全に回復して、より高音質化するのです。
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ケーブル
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外形寸法
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16.0mm(直径)
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導体
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D.U.C.C. Stressfree 7N Cu 0.37φ×50本撚り(白・黒)
4N5超軟銅線 0.37φ×50本撚り(緑)アース用
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絶縁体
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高分子ポリオレフィン系樹脂
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内シース
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高分子ポリオレフィン+タングステン粉体+アモルファス
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外シース
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耐UVポリウレタ
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シールド
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ノイズビートテープ+アルミマイラーテープ+銀メッキ銅線編組
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導体抵抗
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4.4mΩ/m
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パワープラグ及びIECコネクター
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ブレード
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ベリリウム銅(鏡面研磨)
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メ ッ キ
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2回磨き上げた後、肉厚銀メッキ(1.5μ)+ロジウムメッキ(0.3μ)仕上げ
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シャーシ
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高剛性PBT(30%ガラスフィラー入り)
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ボ デ ィ
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特殊樹脂+アルミ合金+カーボンケブラーコンポジット
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※完全非磁性体 ※125V/15A仕様 電気安全法適合品
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7N-PC6500
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(1.5m×1本) 190,000円(税別)
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特注品(ケーブル延長)
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0.5m増す毎の追加料金35,000円(税別)
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Fe
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Ni
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Si
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Al
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0.03
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0.003
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0.04
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0.005
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S
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Ag
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Na
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K
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0.05
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0.04
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0.004
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0.005未満
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U
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Th
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H
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O
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0.0002未満
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0.0003未満
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0.03未満
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1.0未満
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Typical Analysis(impurities)
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ppm/GD-MS Gas Analysis
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銅の純度測定は、材質の銅の含有率を直接測定するのではなく、銅の中に含まれる不純物を測定して、不純物の使量比率を100%から差し引いた値で示しています。
グロー放電微量分析装置を使用して、数十種類に及び不純物をすべて測定し、音質に与える影響が大きい不純物成分を上記のように表示しています。
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●製品の色調はOS、ブラウザ、お使いのモニターによって実際と異なる場合があります。店頭でお確かめください。
●製品の規格、仕様、及び価格は予告なく変更することがあります。ご了承ください。
●D.U.C.C. は三菱電線工業株式会社の登録商標です。
●「NoiseBEATR」(ノイズビート)は、NTTアドバンステクノロジ株式会社の登録商標です。
●ACROLINKRは株式会社アクロジャパンの登録商標です。
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